おしゃべりカフェだより 7回目(7月30日)谷田さん「今度はダイビングを」ダンちゃん「時間かかるが見守る」

 今日の開店前にスタッフが集まったとき、上野さん(関心ある人)が、いつもウェイトレスをやってくれる谷田さんと藤谷さんに、手作りのお人形とポシェットを贈りました。上野さんは、今日の谷田さんの話が楽しみと言ってました。

 

 参加者は、失語症者8人、家族2人、関心ある人4人、会話パートナー1人、総計15人。

 はじめ、人数が少ないと思ったが、失語症者が8人も来てくれたのは、すごいことだと思った。

 今日は谷田由紀子さんと夫の敬彦さん(ダンちゃん)の話をする。はじめにダンちゃん。

 

 2008年10月に由紀子さんは重い脳梗塞で昭和病院でICUの治療を受けたがの40歳の時。

 右麻痺と失語症が残ったが意識も戻ってきて奇跡の回復だった。

 しびれはひどかったが、リハビリに打ち込んでいた。

 しかし、4か月後、由紀子さんが激しく痛みを訴えるので、再入院。頭の一部の骨が膿んでいた。頭の骨を取ることになった。その代わりに自転車用の紫色のヘルメットを着けるようになった。

 3回目の手術で人口の頭の骨を入れたのは、2010年8月。それまで1年6か月はヘルメットを着けていた。

 その時は、「あー」「いや」「まあいい」ぐらいしか話せない状態だったが、全身を使った。歩くことが言葉にもいいとダンちゃんは言う。

 ダンちゃんのすごいところは、由紀子さんにスパルタでやっていたことではなく、見守ることだと思った。ついやってしまうのをガマンする。時間も手間もかかるけれど。

 

 本当は、この話、家族の人にしたいと思った。それが本人のためだから。

 

 由紀子さんは、スパルタはもうこりごりと言いながら、ダンちゃんには感謝でいっぱいです。何にでも興味を持つ彼女は、今度は水泳やダイビングをやりたい。右半身麻痺でもできることはチャレンジしたい。夢は広がっていく。

 

 今回のカフェは失語症者が半分以上だったので、みんな自分のリハビリを見直すきっかけになりました。

 最後にマネージャーが相模湖の障碍者施設で起きた19人も障碍者だけを殺す事件があったが、障害者は、このカフェのように元気でやっていることを大きな声で言おうと思います。

 

 8月はおでゃべりカフェはお休みにします。次回は9月24日(土)藤谷さんが「話す人」になります。